今回のコラムでは、
「イメージを意識した言葉がけとは?」
についてお伝えしたいと思います。
突然ですが、コンビニには、よく行きますか?
どうでしょう♪
実は、ここ数年でコンビニに起こったちょっとした変化に気づいていましたか?
その変化とは何かというと、それは、【トイレの張り紙】です!
トイレの張り紙、具体的にどういう変化かというと、以前、コンビニのトイレの張り紙は「トイレに落書きをしないでください。」ですとか、「トイレを汚さないでください。」という内容でした。
しかし、最近のコンビニのトイレの張り紙は「きれいに使ってくれてありがとうございます。」に変わっていたんですね。
この微妙な変化に気づきましたか?
「汚さないでください」と「きれいに使ってくれてありがとう」は大きく違います。
「汚さないでください」は、汚すことを前提として、注意、禁止をしています。
しかし、「きれいに使ってくれてありがとう」は、お客さんを信頼し、きれいに使ってくれることを期待し感謝の気持ちをあらわしています。
そして、「汚さないでください」が頭の中で【汚れているトイレをイメージをさせている】のに対して、「きれいに使ってくれてありがとう」は、頭の中で【きれいなトイレ】をイメージさせています。
今では、ほとんどのコンビニで「きれいに使ってくれてありがとう」の貼り紙が使われています。
ということは、張り紙の言葉を変えることによって、実際にトイレをきれいに使ってもらえたり、売上が上がるなどの成果があったのでしょう。
では、「イメージを意識した言葉がけ」を私たちの日常に応用することは可能でしょうか?
例えば、お母さんが、30分お買い物に行くので家の留守番を小さなお子さんに頼むとしましょう。
「お母さん出かけるけど、ひとりでTVを見ないでね。」と言って外出すると、子どもの頭の中は「ひとりでTVを見ている光景をイメージしてしまいます。
その結果、TVに意識がいってしまい、TVのスイッチをつけてしまうことになりがちなんですね。
一方、「お母さんが帰って来たら、一緒にTVを見ようね。」と言葉がけをしたとします。
すると、子どもは、お母さんが帰って来てから、お母さんと一緒に楽しくTVを見ている光景をイメージします。
なので、お母さんが帰ってくるまでTVを我慢することができるんですね。
ぜひ、日常のコミュニケーションの場で活用くだされば幸いです。
【今回のハッピーワード】
「プラスのイメージを意識した言葉がけをしよう」